モノ(プロダクト)に魂を吹き込む③

モノ(プロダクト)に魂を吹き込む③

モノ(プロダクト)に魂を吹き込む①

モノ(プロダクト)に魂を吹き込む②

 

魂を吹き込まれたブライトリングを、私は小さな新しい命として、これからともに生きるパートナーとして育てていくことを誓った。

そして、そのプロダクトに恥じない仕事をし続けることを誓った。

ブライトリング社はその後もその信念、情熱、モノ創りにかける姿勢に関して輝き続けている。

そして、私はそれをパートナーとして腕にすることで、何度も励まされ、仕事に対して真摯で、プロフェッショナルでいられたのだ。

もちろん、今もそれは現役で私の最高のパートナーである。

 

そして、何も下調べもせずに買ったブライトリングだったのだが、正規店で(つまり正規の値段で)買うことで、自動的にクラブ・ブライトリングのメンバーとなる。

クラブ・ブライトリングのメンバーになることで、さまざまな特典がつく。

ひとつ大きいのは、定期的に行う必要のあるオーバーホールが半額となる。

また、もうひとつ、私が最高に気に入っているイベントへ毎年、招待されることになる。

それが、毎年、この季節なのだ。

 

正規店でブライトリングを買う人=かなりのコアなファンを、

かつ、そうやって得た会員資格であるクラブ・ブライトリングメンバーだけが集まるイベントへ招待し、ブライトリング社のオーナーが所有するワイナリーで作られたワインを振る舞い、新作の発表、なかなか勢ぞろいで見ることのできない時計たちを展示し、その理念や情熱を感じ取ってもらう。

マーケティングとしては素晴らしい手法である。と、経営者目線で考える自分もいる。

 

しかし、それ以上に、私としては、ブライトリングが今も変わらず、そのプロダクトに誠実であることを毎年確認し、決意を新たにするための大事な場所である。

 

そして今年も、また、メンバーズサロンに参加できることを嬉しく思う。

 

オクシタニアは、モノを作るメーカーではない。

しかし、オクシタニアは、そのモノに魂を吹き込むことができる。育てることができる。

そして、私は、同様に人の魂を扱い、育てる手助けができる。

「モノは作れない、だが、ヒトを育てる手助けができる」

職業というものを意識したときに初めて自分でできることとして考えたことだ。

 

オクシタニアがヒトだけを扱わず、モノを扱うのは、モノをパートナーにする感覚が身に付けば、その成長にレバレッジを効かせることができるからだ。

ヒトはヒトと共にも生きるが、モノと共にも生きる。

そのモノもヒトと同様にパートナーにするのだ。

 

賢明なみなさまならお気づきだと思うが、ブライトリングを持てば、自動的に「良くなる」わけではない。

付けるだけで幸運になれる!パワーストーン!(笑)とは違う。

毎年、メンバーズサロンに行くと、

同じブライトリングを付けていても、魂の抜けたブライトリングを付けている人々を見ることもできる。

 

だいたい、生まれながらに才能に恵まれたハリー・ポッターですら、魔法学校で学び、努力しているのに、なぜみんな簡単に魔法のような道具が使いこなせると思っているのだろうか。

本当に不思議だ。

 

みなさんはどんなモノに囲まれているだろうか。

それらはすなわち、どんなヒトに囲まれているかであり、あなたがどんな世界に生きているかである。

 

そして、何よりもまず、あなたの魂が活き活きと輝いていますように!

 

 

 

おわり

Written & Photographed by Aki Kunitake