人生を物語に見立てる手法②

jin2

つながる物語

自分の人生、私の物語。
それはその身近な人物たちと時に交差し、絡み合う。
私一人のようでいて、私だけではない、人々の物語。

祖母や両親や、親族の物語、一族の脈々と受け継がれていく歴史としての物語。
それらは、あまりにも身近で、私そのものも一族の物語の中の一人の登場人物であり、役割を担うものである。

なぜか昔から、人の人生の重要な地点、節目や修羅場、クライマックスのような場面に
立ち会わされることが多かった。

前職では企画開発職の前に人事を担当していたが、
人事という部署は本当に人そのものの生活や人生、ライフイベントに立ち会うことが仕事でもある。
たくさんの個人情報を扱い、データの中から人を読み、観て、
ただ仕事で接するだけではない内情やプライベートの問題、秘密に多くかかわってきた。

望んだのか、望まれたのか。
誰にも言っていないこと、相談できないことを言える相手になる。というのは、
どこにいても変わらないようだった。

人の人生は線なのである。

私はその中で点を打つ役割をもらっているようだ。

脈々と続く物語。
時々で現れては消える登場人物、はるか昔から張られていた伏線。
鳥肌が立つようにそれらが集約される点がある。

送られ続けるメッセージに、人は気づかない。
人を変え、場所を変え、言葉を変え、必要なものはすべて揃えられて差し出されている。

人の物語を観るとき、それらがすべて、過去から含めて、未来まで、続いていくのを目の当たりにするのだ。

人生を物語に見立てる手法③へ続く