この本については、恐れ多くも、拙著にも引用にて紹介させていただいている。
もともと、この本と出逢ったのは、大学のころであり、
心理学専攻であった私には必然的に「心理学を学ぶものであれば、この本を読んでおきなさい」と言う教授の一言に素直に手に取った次第である。
齢にして、18か19歳。
高校を出たばかりで、念願の心理学を学べることにウキウキしていた時期。
学ぶことが楽しくてしょうがなかったし、もともと本を読むことは大歓迎である。
さらさらと読み進め、文章としても、知識としても、すんなりと入っていった。
が、しかし、正直、非常に優れた稀有な本であることを学問的に理解はできても、それを自分の物語として、本当に理解することはできなかった。
この最初の段階では。
Written & Photographed by Aki Kunitake