ブライトリングとの出会い
私は、一生使える、かつ、親から子へと世代を超えて受け継げるような時計を探していた。
実は、その時、別のメーカーの時計を目指してその場へ出向いたのである。
そこで、私はそれに目を奪われてしまった。
BREITLING(ブライトリング)はスイスの時計のメーカーである。
機能としては最高の100%公認クロノメーターである。
ブライトリングによれば、「クロノメーターとは、世界でもっとも厳しい精度試験に合格したムーブメントのこと」である。
参考:http://www.breitling.co.jp/
ふと目に留まったそれを取り出して、手に付けさせてくださった店員さんがいた。
店員さんが語ったのは、その時計がどんな役割を持ってプロダクトされているかということだった。そして、その時計が誰にどのように使われているのかということ。
時間を知るということが命へつながること。
ギリシャ神話にクロノス(Chronus)という神さまがいる。
時の神さまであり、クロノメーターの語源でもある。
クロノスは土星にあてはめられる神さまであり、ローマ神話ではサトゥルヌス=農耕の神さま(=Saturn)とされる。
(ちなみに諸説あるが、またそれらについては時が来た時にお話ししたいと思う)
時と言うことについて、哲学するのはとても面白い。
そして、時計は、時そのものであり、それはすなわち、運を理解する上での非常に重要な概念である。
もちろん、私自身が、この時計を買った時期というのも非常に特殊な時期であった。
さて、よく遅刻をする人や時間に関して持っている感覚が人と違う人がいる。
誤解を恐れずに言うと、いわゆる”運”がない人になりやすい。
遅刻すべてが=運がないではない。
運がないがゆえに(そもそも運そのものを無視していると言っていい) 時間に関する概念が欠如しているために、遅刻するという行為になりやすいという矢印の話である。
そして、運が良いか悪いかの話でもない。
時間を知るということが命へつながること。
店員さんの話が、私の中の哲学とつながり、ブライトリングに魂が吹き込まれた。
その瞬間に、モノは生きているモノへとなる。
Written & Photographed by Aki Kunitake