大事なのは、自分の流れ、自分以外の流れを区別して知ること
流れが、運や運勢と言い換えられるとすると、
なんだか、流れに乗っていった方が、とても幸運で、辛いことがなさそうで、楽しそうに思える。
実際に、そう謳っている占い師や、スピリチュアルな人々もよく見かける。
もう、頑張らなくていいですよ!流れに乗って、楽に生きましょう!と謳う。
しかし、そういうことではない。
そもそも、流れ(運や運勢)自体にはいいも悪いもない。
そして、流れに乗って生きるということが、「流されて生きる」ことに直結することだってある。
かつ、流れには必ず分岐点がある。
そして、時に、より強大な流れに自分の流れが取り込まれ、巻き込まれることだってあるのだ。
まず一番大事なのは、自分自身の流れを知ることと、自分以外の流れを把握することである。
流れを把握した上で、どう動くか
その上で、いくつかの動き方がある。
そして、その動き方にはそれ相応の器が必要となってくる。
器は自分がどう生きたいか、どう生きるかによって広がることもある。
参考:オクシタニアのエクリチュール「自分軸から考える働き方とは」
①流れは無視で好きに動く。
自分がやりたい!と思ったことに対して強烈なパワーで推し進めていく。
目標設定を間違うと、ただの自分勝手な人、トラブルメーカーになりがち。
うまくいかなければ、運が悪かったか、自分の実力不足か、準備不足か。
②今ある手近で楽な流れに乗る。
悪くなるときは、みんなで。よくなる時もなんとなく。周りの雰囲気で。
流されながら、惰性で生きる生き方。
③今ある中で常に最良の流れを選択しながら乗りこなしていく。
観察能力がある。コミュニケーション能力の高い人は普通にできる。
やりすぎると、ただの調子のいい人になったり、自分の力で勝ち取るという充足感不足に陥る。
④今ある流れに自分の力を加えてさらに勢いを加速させる。
流れに掉さす。勢いがある状態で、まさに乗っている状態。
ただし、流れに飲まれないで、うまくハンドリングしなければ、ただの一発屋か時代の寵児として名が残るだけ。
文化庁:http://www.bunka.go.jp/publish/bunkachou_geppou/2011_05/series_07/series_07.html
⑤今ある流れを利用して、自分に流れを引き寄せることができる。
策士。④と違うのは、流れを自分の思惑の方へ誘導すること。
流れの中でバランスよく自分を鍛え、メリハリよく生きている状態。
⑥全く新しい流れを生み、創り出し、人を巻き込んでいける。
かなりの大物。
歴史上の人物や、大企業の創始者など、ある種のカリスマ性を持った人々。
どれがいい悪いという話ではなく、その時々で流れを見極め、自分の態度を決めて行くことだ。
Written & Photographed by Aki Kunitake