悪魔は誘惑が上手で、人の欲望を刺激し、満たしてもくれる
まず、先に言えば、
私自身は、もし、その人がそれを望むのであれば悪魔と取引をしてもかまわないと思っている。
しかし、悪魔と取引するには、それに取り込まれてしまわないために、かなりの手腕をそもそも持っているということが前提で。である。
そもそも、悪魔と取引するどころか、目の前の小さなことにすら振り回されている人には悪魔を利用することも、翻弄することもできない。
タロットカードの恋人のカードと悪魔のカードが示すこと
表題の画像は、タロットカードの恋人のカードと悪魔のカードである。
タロットカード自体を知らなくても、ぱっと見た目の印象とカードの名称である程度のことを読み取ることができるであろう。
あまり、お客様の事例に関しては、お客さまから開示してもいいですよと言われてもしないのだが、この話はあまりにも象徴的であるため、参考としてお話させていただいてる。
ある経営者さまより、2つの取引先で、どちらと手を結んでやっていくかを相談いただいた。
タロットカードにて二者択一法という展開法があり、A社と契約した場合、B社と契約した場合の2つを並べて比べてみた。
その経営者さまは、相談する前はほぼB社の方に気持ちは傾いていた。
私自身はもちろん、そのA社の状況も、B社の状況も、何も聞いていないし、B社の方がよいと感じているとは知らずにカードを展開している。
悪魔は、欲望を刺激し、恋人は、感性を刺激する。
カードを展開してすぐにわかったのは、 B社の方がより魅力的で儲かり、かつ、それに付随するオプションもすごく素晴らしいものに見えるということ。で、経営者としてはそちらに惹かれているであろうこと。
しかし、A社は発展性や、利益に関しては地味で爆発的な力もない、が、感性としては、一緒にずっと長くやっていけそうだし、安心感があること。
カードはどうでていたのか、というと。
A社=「恋人」、B社=「悪魔」でそのものずばりだったのである。
さて。もちろん、経営判断はある。
そして先に述べたように、悪魔と契約することをすべてNOとは言わない。
恋人も悪魔も、構図は同じなのだが、根本が違う
カードの構図を観てほしい。
タロットカード(ウエイト版)における恋人と悪魔の構図は全く一緒である。
そこには、裸の男女が対になっており、その間に、天使が介在するのか(恋人)悪魔が介在するのか(悪魔)の違いがある。
そして、そのカードのタイトルにも注目してほしい。
「恋人」と「悪魔」。
「天使」と「悪魔」ではないのである。
つまり、「恋人」とは、恋人たちそのものが主役であり、そのふたりの結びつきそのものを天使が介在するのである。
あくまで、主役は人と人である。
しかし、「悪魔 」は悪魔の名のもとに、悪魔の従者としての契約となるのである。
そこに、人と人との結びつきはない。
Written & Photographed by Aki Kunitake